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VOLLMER はレーザー光で工具をシャープにします 2020-03-18

概要

シュヴァーベン(ドイツ)の研磨スペシャリスト VOLLMER は、レーザー技術をベースとした研磨機により製品ラインナップを完璧なものにします。新しい VLaser 270 の機械コンセプトは、2020 年の春に初披露されます。VOLLMER はレーザー技術により工具加工のフルラインナップメーカー(Fullliner)となり、研磨機および放電加工機と合わせてラインナップを完成させます。VLaser 270 には、VOLLMER のあらゆる分野における経験が活かされています。C 軸をベースに工具を常にレーザー光焦点の中心に保持する革新的なキネマティクスが、極めて硬い切削工具素材の迅速で高精度な加工を実現します。適切な自動化により、VLaser 270 を 24 時間無人運転することができます。

レーザーエネルギーを使用する VOLLMER の新しい VLaser 270 は、PCD(多結晶ダイヤモンド結晶体)またはその他の極めて硬い素材を装着した切削工具の刃を、無接触加工で鋭利にします。VOLLMER はこのレーザー加工機により研磨機および放電加工機と合わせてポートフォリオを完成させ、回転工具、丸鋸、帯鋸のいずれにも対応した研削技術のフルラインナップメーカー(Fullliner)となります。そしてどのような加工プロセスにおいても、常に最適で個々のお客様の要件に適合した研削ソリューションを提供します。

革新的な VOLLMER キネマティクスをベースにした VLaser 270
VLaser 270 の心臓部となるのは、革新的な機械キネマティクスを採用した固定レーザービームガイドです。5 本の軸は、工具の加工が常に C 軸の旋回点に位置するように配置されています。このため工具を最小の軸動作で加工し、安定したプロセスを確実とすることができます。同時にキネマティックチェーンが高いパス精度を可能にし、そのことが工具の加工精度と品質に好影響をもたらします。
振れ精度をさらに高めるために、VLaser 270 はオプションでカウンターポイントを装備することができます。これにより VLaser 270 は、市場でカウンターポイントを備えた初のレーザー加工機となりました。このようにして、加工領域全体を見渡せるコンパクトな機械が完成したのです。VLaser 270 は、他の VOLLMER 製機械でも使用されている自動化ソリューション HC 4 と組み合わせることができます。

VLaser 270 は非常に柔軟性に富み、高効率で、非の打ち所がない刃の品質を可能にします。加工は無接触で行われ、工具の摩耗がなく、深刻な熱影響もありません。VOLLMER が自社開発した最新技術は、このようにして工具寿命の延長と加工プロセスの持続的な最適化に寄与しています。このレーザー加工機は、超硬工具の製造にも極めて硬い切削工具素材の再研磨にも使用可能です。

大きな可能性を秘めたレーザー加工
VOLLMER のレーザー技術は、種々の工具加工方法を最適なものにします。たとえば、チップガイドノッチの加工も最適化することができます。その際には、切削性能に影響を与える刃の後方に設けられたノッチが重要になります。面取り加工あるいは刃の処理も、VOLLMER のレーザー加工機で実現することができます。

VOLLMER グループ最高経営責任者のシュテファン・ブラント博士(Dr. Stefan Brand)は、「私たちは工具メーカーの皆様に研削に関する明確な付加価値を提供できるよう、レーザーを自社の機械ラインナップに組み込んでおります。フルラインナップメーカー(Fullliner)として私たちには、研磨加工、放電加工、およびレーザー加工の 3 つの技術により、それぞれのお客様の要件に応じて最適化されたシャープニングソリューションを提供できる柔軟性があります。」と話しています。

プレス担当窓口

Ingo Wolf
マーケティングサービス
住所Ehinger Straße 34 // 88400 Biberach/Riß